人身事故
2009年6月10日
出張で徳島へ向かう道中での出来事。
乗っていた徳島行きの特急列車が高松を出発してまもなく、小さな駅を通過した直後、「ガチャガチャガチャ〜」という音と共に「キキキー」と急ブレーキをかけた。
しばらくして車掌から「人身事故が起きたため、しばらく停車します」との案内がある。
「ワ〜、この足もとで人が…」と一気にブルーになる。
列車の最後尾に座っていたので、窓から後方の線路を見渡すと、遥か遠くに何かが横たわっているようにも見える。はっきりとは分からないが、多分あれが「そう」なのだろう。
周辺は田畑の広がる田舎で、野次馬や踏切での交通渋滞なども見当たらない。
15分くらいして、ようやく救急車やパトカーがやって来て現場検証を始め、トータル約40分の足止めを食らった後、列車は運行を再開した。
人生で初めて、人身事故を起こした列車に乗り合わせた経験となった。
あとから聞くところによると、40過ぎ男性の飛び込みだったそうだ。
ナムアミダブツ…
しかし、ふと思ったのが、列車に人が飛び込む分には運転手の責任は全く問われないと思われる。
運転手も、嫌な気分にこそなるだろうが、責任を感じるほどではないだろう。
では、車に人が飛び込んで来た場合はどうなるのだろう?
たとえ自殺志願者であれ、あらぬ方向から急に飛び出して来た子供であれ、相手が亡くなればドライバーは責任を逃れられないだろう。運転の基本として「緊急時にはすぐ停車出来るスピードで」とはあるだろうが、その物理的可能性を越えた「急な飛び込み」だってあり得ると思うのだ。 遺族の感情を考慮すれば、ドライバーが裁かれなければ収まりがつかない、というところだろうが、ドライバー側にしてみれば「こっちも被害者だ!」と言いたくなるケースも多々あるのだろう。
自身の乗った列車での人身事故経験により、こんなことを考えさせられた一日だった。(K)


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